【オリBL】結ばれた同性の先輩後輩【派生/合作】 (ページ12)

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#6【翡翠黎明】ページ12

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一条先輩と友達が校門を潜った。

『何の話してたんだろ…』

すると、クラスメイトがぞろぞろと入って来た。

「あ、障害君。今日は早いんだね」

「"君"じゃないでしょ、"ちゃん"だってw」

「そうだったなw」

クラスに居ればこの有り様。

性同一性障害とバレたら、ずっと弄りが続いていた。

「…何か答えなよ」

『…』

「そっか。面白くな」

こういう時こそ、一条先輩を頼りたい。

だけど、公演から僕と一条先輩の間に壁が出来てしまった感覚で…

『(…話しかけづらい、頼りづらい)』

そう心の中で、思っている自分が居た。

性同一性障害という物を患っていなければ…

こんな壁等、出来ないのに…

そして中休みになった。

「あ、翡翠くん…」

廊下で一条先輩とすれ違った。

だが僕は、一条先輩の横を通って、無視してしまった。

それから放課後になって、なんとなく屋上に来ていた。

綺麗な夕景色で、心が安らぐ。

屋上にある柵に寄りかかって、落ち着いていた。

その時、屋上の扉が開いた。

「翡翠…くん…？」

驚いた表情をした一条先輩が居た。

『何でここに…？』

「翡翠くんを探してたんだ。俺も、聞きたい事があってさ」

一条先輩は僕の隣に座った。

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