【文スト】元相棒に再会したけど、現職が言えません【双黒】 (ページ7)

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▲見つけた太宰side ページ7

仕事仕事って私に怒鳴る国木田君の目を盗んでフラフラやってきた路地街

今日も、お目当ての【彼女】を探す

いつもいるとは限らないけど、今私の勘がここに居ると告げている！！

＿＿＿＿嗚呼ほら、見つけた

「やあお嬢さん。私と一緒にガス自さｔって一寸待って無視しないで！」

「どちら様か存じませんがおかえり頂くと有難い」

無機質な機械音が私にそう言って隣をすり抜けようとする

「まあまあ、着替えてからお話しようよ」

半ば無理やり手を掴んで、やる事を終えたばかりであろう彼女＿＿＿基太宰落ちちゃんと話すことが出来た

勿論、太宰落ちちゃんが服とか着替えてからだけどね

「離してくれないかな」

「えぇー嫌だよ」

じっと睨まれる
でも、そんな顔でも私を見てくれているのなら嬉しく感じてしまう

「何嬉しそうにしてるの？マゾなの？Ｍなの？精神科医か心療内科医に頭見てもらったらどう？」

「相変わらず辛辣だね太宰落ちちゃん」

仕方ないじゃないか
君に見つめられると心が煩くてね。

なんて言ったら本気で病院へ連れていかれそうだから言わないよ

「帰っていい？仕事終わりで疲れてるの」

「私が癒してあげようか？」「嫌」

即答はショックだよ･･････

「と言うか腕掴まないで」

「いいじゃないか少しくらい」

＿＿＿彼女は政治家が裏でやっていることの証拠や、巨大組織の武器輸入源、海外組織の構成員リスト等世間にバレれば色んな組織から命を狙われる様な情報を保有しているフリーの情報屋

「鳥肌たってるんだけど。私の腕解放してあげて」

「そんなに拒絶されたら私悲しい！」

そんな同い年の彼女に、私は心底惚れている

一目惚れだった

「はぁ、もういいや。疲れた･･････」

「出た太宰落ちちゃんの無気力」

全てが愛しく思える

太宰落ちちゃんと一緒に心中出来たらどれだけ嬉しいものか

ま、ずっと断られ続けてるけれど

「眠たい」

「送ってあげようか？」

でもほら、

「1人で帰れるよ」

「そっか」

生きていたら太宰落ちちゃんとこんな会話も出来るから

「それじゃ、次会う時は地獄で会えることを願うよ。太宰」

「ふふ、いつもそう言ってるよね」

名前も呼んでくれるから

もう少し生きていても･･････

「君と会うと地獄みたいなものだからね。んじゃ、サヨナラ」

案外いいかもしれない

「うん。ばいばい」

なんて、甘い事を何時も思ってしまうんだ