【文スト】私が成りたかったのは彼女でなく彼【成り代わり】

噺、２０ ページ20

「･･････」

ガチャ

「！」



「仕事 貰ってきたよ」

「･･････！」




・





「一応これ 発射式の電撃針」


中島さんから渡された電撃針を受け取った


「今回は唯のお遣いだし危険はないと思うけど 念の為の護身用に」

「お遣い？」

「そう この証拠品を法廷の判事に渡す事」

証拠品を、渡せばいいんだね


「初めての仕事だから小口だけど 社長直々の依頼だよ」


因みにこれが判事さんの顔 と見せてくれた写真
小太りで、口髭が特徴的･･････よし、覚えた

「大丈夫 必ず成功させる」

「気合入ってるね 最初の仕事だから？」


そうでもあるけど･･････

「最初の仕事は 建物に潜入して二人殺すことだった」

「！」


記憶に強く残っていた、ポートマフィアでの初仕事

「私･･････頑張るから」






目的地についた

「･･････入れない？」

目の前の警備員はピシャリと云い放った

「許可が必要です そこの手続き書類に記入して 受理まで待って下さい」


そんな･･････

「私は探偵社員 これを届けに」

「どのような件でも同じです」


「･･････約束の時間が」
「規則ですから」

････････････


「どうも連絡の行き違いみたいだ あの警備員さんを何とかしないと」


えっと、

「･･････どこかに誘導する？」
「多分彼処から動かないと思うよ」


「私が教わったのは･･････まず色仕掛けで人目のない場所に誘い込んでから あ、でも今ズボンだ」

「うん･･････ズボン履いてる履いてない以前に 計画の最初に無理がある」


コツ コツ

「！」

あれは


「判事！」

あ、行ってしまった･･････


「･･････探偵社員は諦めない」


・



「だ･･････大丈夫かな？」

カチャ カチャ

「これでも元暗殺者 潜入の伎倆は叩き込まれてる」

それに、躰も勝手に動いてくれる


「確かに時間も無いし 他に方法は無さそうだけど･･････」

「任務に失敗すればマフィアでは生きていけなかった この位の施設何でもない」



ガチャン


よし、開いた


「ぬいぐるみは持っていて。大丈夫 必ず成功してみせる」

「え、ちょ」


バタン




潜入完了。

「！」

あれ、使えそう


ガラ ガラ ガラ



元着ていた服から清掃員の服に着替えた
髪は元々下で一に纏めていたから、そのままで





「判事から連絡があって部屋の清掃に」

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