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西畑大吾side
紫耀と廉は東京でデビューした。
ファンの方の期待を裏切ってしまうようで申し訳なかったけど、俺らにはもう一緒に歩む道を選ぶことはできなかった。
「平野さん…」
「はい、そこに行ってください。Aはきっと俺のこと恨んでるから。」
紫耀は、本当は俺のことが好きなんやって言うてたけど、
あんな風にAを傷つけてた俺が、
何もAのこと分かってなかった俺が、
Aの隣にいていいはずがないから。
「Aのことよろしくお願いします。」
「それじゃあ、あの部屋に戻ったらスタッフさん来ると思うんで出入口教えて貰おてください。」
俺はもう、Aには会えない。
「え、はい。」
美希さんは戸惑いながらこの場所を離れた。
「A、生きてたんか…よかった。」
ごめんな、A。
でも、本当によかった。
「紫耀がきっと幸せにしてくれる。」
俺らはデビューした時期が本当に近くて、
今では公式なライバル的な関係で。
それだけじゃなくて、あの日から実は上手く友達関係をやっていけてない。
関西Jrとして、仕事を始めたばかりの頃、
まいジャニという番組が始まったばかりの頃、
あんな風に笑いあってた俺らはどこにもいない。
俺らはきっとお互いを許せなかった。
紫耀は俺とAを別れさせたって思ってて、
俺は紫耀とAを傷つけた後悔でいっぱいで、
歩みよることを忘れてしまった。
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作者名：ユウ. | 作成日時：2017年10月4日 21時
