No.3 ページ3
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今日もしっかり仕事して帰宅。
『はぁ……、っ』
息を弾ませて、いつもと変わらないはずのマンションの階段をのぼる。
月曜から金曜、曜日を重ねるごとに階段が伸びてる気がする。
いや、確実に伸びてる。
今度引っ越す時ばぜっったい、エレベーターあるマンションにしよう……
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『はぁ、、ただいま』
いつも通り反応なし……と思いきや、
パタ、と小さな物音がした。
あれ……珍しい。いつも寝てるのに今日は起きてるんだ。
浮腫んで窮屈になったパンプスをさっさと脱ぎ捨てる。
こんな疲れた日は、イツキのもふもふのお腹に顔を埋めるに限る。
絶対嫌がられるけど。
早く会いたい一心で急いでリビングに足を踏み入れた瞬間、耳に入ったのは
「あ、」
どう考えても猫の鳴き声とは思えない、低い声。
え?
同時に、イツキがいつも寝ているラグの上で突っ立っている 知らない男の人と視線がぶつかる。
………………知らない、人?
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作者名:熊猫 | 作成日時:2022年4月15日 18時