No.11 ページ11
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しばらくしてから濡れたままの髪をガシガシとかきながらリビングに現れた彼は、
「おいで」
と私を手招きをした。
言われた通りついて行けば寝室で、
1人暮らしにしては大きなベッドがそこにはあった。
…………そうだよね。
やっぱりこの人も、あの人たちと変わらないんだ。
今から起こることを想像して、足が竦んで動けなくなる。
ベッドにごろんと寝転がった健太は、そんな私を見て不思議そうに首を傾げた。
「早く。こっち」
ぽんぽんと健太が布団を叩くから、何とか足を動かしてベッドに上がる。
私が連れて行ってと頼んだんだ。
ちゃんと言うこと聞かなきゃ、もっと酷いことされるのは嫌というほど分かってる。
少し距離をとってベッドの上に正座すると、健太は眉間にしわを寄せた。
「何してんの？けんたもう眠いんだけど」
『わっ、！』
急に腕を引っ張られてそのままベッドに倒れ込む。
気付けば健太と並んで横になっていた。
彼の顔が近くにあって目のやり場に困る。
「え、何？もしかして今から"やる"と思ってた？
Aやらしーね」
『ち、ちがう……！』
図星なことを言うから恥ずかしくなって咄嗟に否定した。
「こう見えてもオレ一途だから、誰でもいいってわけじゃないんだよ？」
からかうように笑ったと思えば、突然 腰に回された腕。
ぐっと身体を引き寄せられる。
『っ？！』
抱き締められてるって気付くのに時間はいらなかった。
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熊猫(プロフ) - ひなさん» ひな様。とってもあたたかいコメント、心に染みました；；更新頑張ります！ (2021年9月8日 20時) (
レス) id: 8e1b928499 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 今一番好きなお話です！これからも陰ながら応援しております！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: aed219e8c6 (このIDを非表示/違反報告)
熊猫(プロフ) - るぶさん» るぶ様。優しいコメント本当にありがとうございます！今後も楽しんでいただけるように頑張ります。 (2021年9月6日 22時) (レス) id: 8e1b928499 (このIDを非表示/違反報告)
るぶ(プロフ) - 今すごく楽しませていただいてるお話です。楽しみにしております。頑張ってください！ (2021年9月5日 16時) (レス) id: 6e3ccbc5ee (このIDを非表示/違反報告)
熊猫(プロフ) - まめさん» まめ様。好きと言っていただけて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年8月31日 17時) (レス) id: 8e1b928499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：熊猫 | 作成日時：2021年8月18日 16時
