アバッキオの妹はギャング狩り【第5部】

噂の“キルさん” ページ5

“アバッキオ”

ナランチャ「な！アバッキオ？」

アバッキオ「…」

此奴に教えるんじゃなかった

ジョルノ「アバッキオ、何故此れまでの情報があるんですか？」

アバッキオ「…」

ブチャラティ「まぁまぁ、ジョルノ少し質問をやめろ」

流石ブチャラティ

勿論俺とキルとの関係は誰にも話した事がなかった

実際“ステルス・キル”は仮名

元々は“A・アバッキオ”

俺の妹だ

ナランチャ「あのな〜」

フーゴ「そろそろやめませんか？」

トリッシュ「何か理由があるのよ」

ミスタ「そうだぜ」

…彼奴は昔は心の優しい人間だった

今新聞やテレビに載っている様に“白髪”ではなかった

昔は“黒髮”だった

でも何故あんな“性格”になってしまったのか

年は俺の4つ下

同じ環境で同じ様に育ったはずなのに

何故何故

話すと長くなるが

俺が高校を卒業し、警官になり月日が経った頃

久しぶりに家に寄った

家は住所も変わっていない

それでも家の中身はガラリと変わっていた

家に入ったら真っ先に見えた光景が

“血で染まる廊下”だった

俺もその頃は未熟だったが

廊下に付いている血は身体から出て、数週間は経っているものだった

アバッキオ「…父さんは？母さんは？」

この血の量

大人2人とみる

血はリビングまで続いていた

そしてリビングに入ると

アバッキオ「！」

そこには、血塗れの父さんと母さんが居た

勿論脈なんてない

すぐに俺は仲間を呼んだ

そしてその日の緊急ニュースに取り入れられた

犯人は足跡残していなかった

指紋も

ただ父さんと母さんの指紋の付いたナイフ位しかみつからなかった

リビングをよく調べても銃弾らしきものは見つからない

上司「此れは自ら命をたったとみていいでしょう」

アバッキオ「…はい」

…妹は？

その時思った

妹はまだ中学を卒業していない

中学で一人暮らしなんて危険すぎる

俺は仲間達が帰っても探した

リビング キッチン 洗面所 部屋

勿論父さんと母さんの部屋

俺の部屋

妹の部屋

と、みていった

最後に妹の部屋を見た

ガチャ

アバッキオ「…！」

バタン

部屋の中には

“落書き”

“何かで切った跡”

“何かをぶつけた跡”

“家族写真に写っている自分だけ塗りつぶした写真”

“血の染み付いた毛布”

“女性の様な絵”

“日記”

が、あった

アバッキオ「A」

落書きには

“怖い”

“来ないで”

“たすけて”

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