ある日、私に手紙が届きました。-two chapters-【HQ】 (ページ4)

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Magic 47 ページ4

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「ねぇ、君」

後ろから、誰かに声をかけられる。

「私、ですか……？」

振り向くとそこには、
今まで喋ったこともない男の人がいた。

「うん、君だよ。てか、他に人いないじゃん」

ヘラヘラと笑う彼を見ていると、数分前に喋った及川さんをなぜか思い出してしまった。

この人、もしかして及川さんの従弟……？

「おーい、聞いてる？」
「え、あ……すみません」
「もー！ちゃんと聞いててよね、Aちゃん」

頬を膨らませて「それじゃあもう一回言うからね！」と言う彼は、本当に及川さんにソックリ。

さっきは、ちょっと冗談で言ったつもりだったけど……強ち冗談ではないような気がしてきた。

「もしかして、及川さんの従弟ですか？」
「……は？」

ワンテンポ遅れて、返事が返ってきた。

「なんで、俺があの人の従弟！？」
「え、違うんですか……？」
「俺、あの人と従弟とか死.んでもやだ！！」

彼は、綺麗に整った顔を心底イヤそうにして答えた。

「……それじゃあ兄弟ですか？」
「いやいや！それは絶対ない！
　てか、身内っていう仮定から離れてよ！」

さっきまでブンブンと振って全否定した手を止めた、目の前の男の人。

「俺の苗字、二口だからさ」

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