ミルクたっぷりのコーヒー牛乳が飲みたい ページ14
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「あ、」
「美琴ちゃ＿＿くん」
＿＿もしかしてドライヤー？
入浴後、美琴がコンセントが使える共同洗面所に顔を出すと、そこには先客がいた。
洗面ルームの椅子に腰をかけていた木野は、思わず美琴を普段通りに呼ぼうとしたところで、急いで修正する。
「みんなも？」吃った様子の木野を不思議に思いながらも美琴は、洗面台の前に立ってドライヤーで髪を乾かす神門と大谷の後ろ姿を一瞥して尋ねる。
「そうそう！コンセントは何ヵ所もあるんだけどね、占領するのは気が引けちゃって……」
「そっか」
苦笑の木野は言葉の通り、ドライヤーを使用している大谷と神門の隣の洗面台にもコンセントは付属しているが、彼女らが終わるのを湿ったままの髪で待っているようだった。そして、美琴が現れるつい先ほどまで閲覧していたのだろう、液晶画面が明るいままの彼女のスマートフォンには、イナッターのタイムラインが映し出されていた。
美琴は、ドライヤーを使っていて彼が訪れたことに気づいていない大谷や神門の後を通り、木野の隣の椅子に腰をかける。彼も、木野と同様に自身のドライヤーを持ってはいるものの、二人が終わるのを待つようだ。
「今日の夜ご飯って？」
「えっと、肉じゃがだよ」
「そうか」
「……相変わらずご飯は好き……？」
「ああ、好きだけど？」
「そ、そっか！」
ぎこちなさの中に喜びを見せる木野の返答に、美琴は冒頭と同様に不思議に思う。
すると、どちらかのドライヤーの風量が強から弱に変わったようで、先ほどより幾分音の落ち着いた洗面所。
美琴が居ることに気づいた大谷が「わっ！美琴ちゃ、」と驚きのあまり口を滑らすが、神門によって瞬時に口を塞がれる。慌てた様子の彼女らに、彼は視線を向けて「お邪魔してる」と軽く声をかけ、再度木野へと視線を戻す。
「何かあった？」
「う、ううん！」
「……そう？」
滅多に無いことで中々に言及を止めない彼に、いよいよ木野は降参を意を示して「…なんかすごく不思議な感覚で」と独り言のようにポツリポツリ、と言葉を紡ぎ始める。
「いつも通りなのに どこか違う感じで」
＿＿ってこんなこと、美琴くんに言う必要ないよね！ごめんね！気にしないで！
無理に笑顔を作って、話を誤魔化そうとする木野。
しかし、美琴は「いいよ、気にしてないから」と何とも呆気らかんに答える。
「でも俺も、たまには木野さんの助けになりたいって思うよ」
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ロボッピ(プロフ) - 続きがすごく気になります。更新頑張ってください (6月30日 18時) (
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作成日時：2020年10月4日 3時
