ステキな日々をお届けします。 (ページ2)

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「ははっ……なら、放っておけ、ばいい、だろ……」
「でも、好きなんだ」

　呼吸の浅い今の身体では出来ることは限られていて、せめてもの反抗に無駄に端正な憎たらしい顔をキッと睨みつける。すると野坂は、横たわって腹部を抱える私の側でしゃがみ込み、痛みに耐えながら額に汗を滲ませる私の顔を冷たく見下ろす。

「その表情(カオ)が、ね」

　このっ……下衆野郎……！

　もちろん、そんなことを言い返す元気が今の私にあるはずもなく、涼しげに笑う野坂の顔を再度睨むことしかできなかった。
　すると、ヤツは目を細めて「ふふっ」と笑みをこぼすと無造作に床に散らばった私の髪を一房を掬う。今までの『行為』とは打って変わった、優しい野坂の手つきに不意を突かれる――――

　が、しかし『それ』はほんの一瞬のことであって、次の瞬間には『それ』が鋭い痛みに変わる。

「い"っ！？」

　突然の痛みに声を上げたと同時に、勝手に床から浮かされる自分の顔。

「――もっと見せてよ」
「し、ね……！」
「ははっ、この子を躾るのは中々に大変そうだ」

　プチプチと数本の髪が抜け落ちるのもお構いなく、野坂は私の顔を眺めては嬉しそうに目尻を緩めた。

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特にオチはありません。()
ただ、鬼畜ドSな野坂くんを書いてみたかっただけです。

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