特別な態度 (ページ10)

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第9話ページ10

楽しい宴はあっという間に終わりほとんどのメンバーが寝静まっていった。

私は船の柵に背中を預けた。

「ふぅ…」

こんなこと想像していなかった。

私が海賊になって。

今こうして良い人達に囲まれている。

夢を見ているみたいだった。

ふと上を見上げると沢山の星空が見える。

「綺麗…」

「なんだ。まだ、起きてやがったのか」

後ろから聞こえてきた。

ゾロさんだ。

私の横に並び、背中を船の柵に預ける。

「ちょっと眠れなくて…」

「そうか。まぁ俺もだがな」

ゾロさんは替えの服を持っていたみたいでそれを着ている。

「本当に今日は色々とありがとうございます」

「だから、礼を言われる様なことは何もしてねぇよ…」

「それでも私にとってはなんか全部夢見てるみたいな____」

その時大きく船が揺れた。

「ひゃ」

「っと」

その揺れで私は傾いた。

その揺れでゾロさんの方に倒れ込む。

急いですぐに立ち上がろうとするとゾロさんの顔が近くにあった。

「…！」

近い。

私は離れようとすると。

「！」

「これでも夢って思うのか？」

私の腕を掴んだ。