特別な態度 (ページ8)

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第7話感想ページ8

「ゾロさん…？」

「んー。なんだ？」

上ではゾロさんは立って海を眺めていた。

その視線を私の方へ移し少し黙ってから。

突然服を脱ぎ出した。

「ひゃっ…」

私は慌てて目を覆う。

「おい。おめぇ。それナミの服だろ…」

「はい…」

「黙ってこれでも着とけ」

そう言って着させられたのはゾロさんがさっきまで着ていた服。

ゾロさんは上裸だ。

「お前があれ着たまんまだと…」

「ちょっと…」

「俺が持たねぇ…」

ゾロさんはしゃがみこんで顔を手で抑えながらそう言った。

「え？」

「…何でもねぇよ。ま、とりあえずそれ着とけ。次、島着いたら」

「服でも買った方が良い」

「はい…」

その意見には私も同感だった。

ゾロさんがさっきまで着てた服にはゾロさんの体温にゾロさんの匂いがほんのりした。

「…！！」

「あ、ありがとうございます。このお洋服はすぐにお返ししますので…！！」

私はそのまま走り去ってしまった。