第6話 あいつ ページ7
ナミさんに連れられて船の部屋に入った。
「あのね。私身長とかちょっと伸びたりしたから着れなくなったんだけど、Aちゃんなら行けるかもって思ってね」
そう言われ洋服を着せてくれた。
「ちょっと露出が…」
「いいのいいの。あいつはこのくらいじゃいと…」
「あいつ？」
「ううん。何でもないわ。こっちの話」
「？」
そう言われて着た服は、トップスは露出度高めな首元に、へそ出しの白のブラウス。
ボトムスは膝上すぎるピンクのプリーツのミニスカート。
「ちょっと短すぎじゃ…」
「いいのよ。このくらいで」
「さ、このまま行きましょ」
「えっ」
「お披露目よ！！！」
私の意思が尊重されないまま部屋から出た。
「どうかしら。Aちゃんのお洋服〜！」
「露出度高めのAちゃん。ナミさんとロビンちゃんとの感じと違って最高！！！」
そう言ってサンジさんは鼻血を垂らし。
「ん！なんだこの服。Aにはちょっと」
「俺も同感だ。こういうのはナミ担当…」
「何を言うんだ！！控えめ目なAちゃんが着るからこそまた違った魅力があってだな！！」
ウソップさんにチョッパーさんも。
何故かこの服を肯定するサンジさん。
「これは…少し過激的すぎないかしら」
そこにロビンさんもやって来た。
私もその意見には賛成の方だ。
「いいのいいの。あいつにはこれくらいないとね」
「ふふっ。そうかもしれないわね」
「あの。さっきから言われてるあいつって誰ですか？」
あいつとは誰のことだろう。
「ま、この服来てゾロの方へ言ってみて」
「え？ゾロさんですか？」
何故、ゾロさんの名前が出てきたのだろう。
でも確かにゾロさんはこの場には居ない。
「ゾロは大抵こういう時上に居るから」
上と言われたのはこの船を上から一望出来る場所。
展望台。
「分かりました」
私は言われるがままにそこへ向かった。
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作者名：ベリー | 作成日時：2023年11月8日 15時
