第5話 ページ6
「誰だ。お前」
どこからか声が聞こえる。
「？」
声の方に目を向けると
「…」
トナカイだった。
「チョッパー。Aちゃんよ。今日から仲間になったの」
ナミさんが来てくれた。
「え。そ、そうなのか？」
「えぇ、ルフィも良いって」
「そっか。分かった」
「Aです」
「チョッパーだ…。この船の船医だ」
まだ少し隠れたまま。
「お医者さん？」
「あぁ」
「可愛いお医者さんですね」
「か、可愛いっていうな。嬉しくなんかないぞ〜」
体がくねくねしている。
「可愛いです」
「えへへ〜」
「これからよろしくお願いします」
「こちらこそ。なんかあったら俺に言ってくれよ」
「はい」
そんな挨拶をしていると私の隣に黒髪の女性が来た。
「ニコ･ロビンよ。あなたがAちゃん？」
「Aです。よろしくお願いします」
「へぇ…貴女が」
「剣士さんと仲良しみたいね」
「え、あ。ゾロさんには本当に色々とお世話になっていまして…」
「ま、頑張ってね。Aちゃん。応援しているわ」
「？。応援ですか」
「そう、応援」
何の応援か分からないが…。
「そういえばお洋服はそれで大丈夫なのかしら？」
そう言われたのは私の服。
長年着ているものだったから首元がクタクタだ。
「あ…でも、これしか持ってなくて…」
航海というのに他に何も持って来ていない。
「…航海士さんは居るかしら？」
「はーい。そしたらAちゃんのその服装変えちゃいましょ」
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作者名：ベリー | 作成日時：2023年11月8日 15時
