特別な態度 (ページ48)

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第46話ページ48

久々の地面の感覚は新鮮に感じた。

「本当に大丈夫か…？」

「はい。大丈夫です」

ゾロさんに預けていた刀を腰に付ける。

それから私たちは歩いた。

「あれ？そういえばゾロさん」

ゾロさんと横並びに歩きながら話しかける。

「ん？何だ」

「お宝…ありましたか？」

そう

私たちはこの島にお宝を求めてやってきた。

「あぁ…」

歯切れが悪そうなゾロさんは立ち止まった。

「？」

私も立ち止まり、ゾロさんの顔を覗き込む。

「それがな……」

「無かったんだ」

不思議にも落胆では無かった。

無いなら探すまで。

そんなことを思っていると

「それと、あいつら斬ってから聞いたんだが……」

腕を組みながら話す。

「その島にそんなお宝があると言うもの知らなかったらしい」

「え…」

お宝があるはずなのに知らなかっただけ…なのか。

それもそうだけれど。

問題は何故あの海賊達、ベール海賊団がこの島に居たのか。

そこがどうしても引っかかった。