特別な態度 (ページ45)

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第43話決着ページ45

私は体力の限界をとうに突破している。

多分私はこれでミセラを倒せないと死ぬ。

意識を今まで以上に集中しないといけない。

「ふぅ…」

私は桜嵐の柄巻に額をつけた。

目を閉じて唱える。

「四季自然の風情」

「春の美しさ」

「秋の哀愁」

「夏の涼しさ」

「冬の寂しさ」

「花、鳥、風、月……」

心拍を安定させていく。

「感情、心境……花鳥の桜嵐」

「バーン______」

「神一刀流______」

閉じていた瞳を開く。

ミセラに向かって歩き出す。

「ファイヤー…！！」

その刀を使って

「佐保姫-さおひめ-」

一凪で斬る。

私は桜嵐でミセラを斬った。

でもその斬り方は服を撫でた程度。

「ふふっ｣

ミセラの不適な笑いが響いた。

「私の……負けですね」

その場でミセラは倒れた。

私は桜嵐を鞘に戻す。

「はぁ…」

私はその場でしゃがみこんだ。

そしてゾロさんから貰った髪紐を解いた。