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第42話 ページ44
「ぐっっっ…！！！！！」
私はそのまま飛ばされた。
「…………」
目が開けられない。
体の感覚も無くなってきた。
このままだとこの戦いに負ける。
それはつまり死を意味する。
それは前に望んでいた事。
でも、今はみんなと一緒に居たい。
「はぁ…ぁ…」
私は重たい体を……。
動かせない。
私は掌に意識を集中させる。
「……」
微かにピクリと動いた気がした。
私は瞳を開けて刀を見つける。
「あ…」
見つけた。
私は地面に這いつくばりながら刀に手をかける。
「まだ…戦うというのですか」
そんな言葉は、右から左に流れる。
手に取ったのは桜嵐。
ゾロさんと一緒に選んだ刀。
この刀を持つとあの時の出来事が昨日の事のように思い出す。
「うぅ…」
私は鞘を掴んだ。
その刀を支えにしながら最後の力を使って立ち上がる。
「貴女がその気なら……死んでもらうまで」
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作者名：ベリー | 作成日時：2023年11月8日 15時
