今日:47 hit、昨日:68 hit、合計:14,965 hit
小｜中｜大
第34話 (仮) ページ35
私とゾロさん。
私はドレス。
ゾロさんは漆黒のスーツ。
私達はカップルを演じる為、取り敢えずバージンロードを歩いてみた。
1歩ずつ。
1歩ずつ。
「…」
「…」
私とゾロさんのカップルモードはまだ続いている。
いつ、この潜入が終わるか分からない。
お宝の発見次第。
カップルモードは緊張することもあるけれど楽しい。
多分、ゾロさんと結婚する相手は幸せなのだろう。
ゾロさんは相手を思いやれる優しい心がある。
ゾロさんは女性をエスコートして…。
またに綺麗だな。とか甘い言葉囁いて。
それで結婚式とかではいつも以上に格好良くて。
「いいなぁ…」
「ん？」
つい口に出てしまった。
「え…いや何でも」
「そうか…」
そのまま誓いの言葉を言う場所まで来てしまった。
そして何故か向かい合わせになる。
それはゾロさんの睫が数えられる程の距離。
キリッとした狼のような瞳。
鍛えている筋肉がスーツの上からでも分かる。
「…」
こうして見るとやっぱりゾロさんは格好良い。
男ではなく漢と感じる。
「ゾ、ゾロさん…？」
そしてゾロさんはもう一度私の手を取った。
「ん…いや。Aの彼氏役、ちょっと楽しんでるだけだ…」
「！？」
頭がパニックになる。
「私の彼氏役、楽しいですか…？」
「そりゃ……楽しくないって言ったら」
「嘘になる………」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ベリー | 作成日時：2023年11月8日 15時
