特別な態度 (ページ28)

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第27話ページ28

「てめぇ、Aちゃん唆して勝手に剣士にさせるなよ！」

「怪我でもしたらどうるすんだ！」

1番最初に言ったのは言わずともサンジさん。

「んぁ？まぁ、自分の身くらい守れなきゃ剣士にはなれねぇだろ」

「Aちゃん。俺が守ってあげるから剣士になんて…」

サンジさんは私の手を優しく握ってそう言ってくれたが

「これからも航海するのにご迷惑かけたくなくて…」

「迷惑？いざとなれば俺たち仲間だろ？頼ってくれよな」

ルフィさんにそう言われ

「…」

思わず泣きそうになるが涙を堪えて

「…仲間」

「ルフィさん。皆さん、ありがとうございます。嬉しいです」

ルフィさん、ゾロさん、ナミさん、ウソップさん、サンジさん、チョッパーさん、ロビンさん。

みんなみんな私の仲間。

あと2週間程でチャペル島に到着する見込み。

朝ご飯を食べ終えた私は甲板に出て考えていた。

「…」

それまでにある程度の強さは欲しい。

ルフィさんやチョッパーさん、ロビンさんの様な能力者でも無い。

ゾロさんやサンジさんみたいな桁外れな力も無い。

ナミさんやウソップさんの様な頭脳や知識も無い。

自分の不甲斐なさを実感してしまう。

「でも…」

今は楽しい。

目標があること。

信じれる仲間が居ること。

新しい自分を発見出来ること。

「よし！」

ゾロさんから貸してもらった5キロのダンベルで腕に多少の筋肉を付ける。

最初のゾロさんとの初戦で私が学んだこと。

力をつけないと男の人には勝てない。

勿論、技術も必要だ。

でも多分それだけじゃ足りない。

私は貸してもらったダンベルを持ちトレーニングをした。