検索窓
今日:18 hit、昨日:3 hit、合計:522 hit

23話 ページ25

副部長「待ち合わせはここのはずだよな…」

にしても小桜(こはる)以外の後輩と出掛けるなんて初めてじゃないか。

ちゃんとに先輩らしくリードできるか心配だな。

それよりも気さくに友達っぽく振る舞うべきか?

こんなに悩むのならファッションだけでなくそういう人付き合いの術も学んでくるべきだった。

そう思い百面相をしながら右往左往していると後ろから声をかけられた。

?「あの…副部長さんですよね?」

副部長「え?あ、っと…アンタが福澤一葉(いちは)さん?」

一葉(いちは)「はい」

白い髪のショートカットに水色と青色のオッドアイの美少女が立っていた。

服装はパーカーとジーンズにスニーカーという少しカジュアルな感じだ。

一葉(いちは)「待たせてごめんなさい」

副部長「いやいや、俺が早く来すぎただけだから気にするな」

一葉(いちは)「副部長さんの服装も素敵ですよ」

副部長「小桜(こはる)に色々と見てもらったんだ…俺が普段選ばないようなものを選んでくれてな」

小桜(こはる)に出掛けるときの服装は何がいいか雑誌を見たりしたがわからないと言ったら一緒に服屋に行ってくれた。

最近の流行りから少し前に流行ったものまで教えてくれてライブに行くのであればカジュアル過ぎない方がいいと動きやすい服などを探してくれた。

副部長「俺は本当にいい後輩を持ったもんだ」

ーーーーーーーーーーーーー
会場まで歩きながらこの前のことを話す。

副部長「あのさ……電話の時はごめんな」

一葉(いちは)「え?」

副部長「そのさ…命の恩人だって言って……引いたか?」

一葉(いちは)「いえ…どういう意味かなとは思いましたが」

副部長「小桜(こはる)から聞いたかは知らないが俺の親がずっと病院に入院してて部活に行ったり行けなかったりだから…周りから嫌がられてさ」

そんなことがあったせいからこんな性格になったんだけど。

副部長「こんな風に振る舞ってからは楽になったけど…やっぱりたまには元の自分が恋しいって気づいてさ…勝手に1人で寂しくなった」

けれどそんなときに小桜(こはる)に会った。

副部長「俺驚いてさ…その場の変わり様よりも小桜(こはる)の強さに」

嫌なら逃げることだって…大抵はそうするのに彼女は逃げないで受け入れていた。

どんなに何を言われても泣かずに続けて諦めない強さに俺は救われた。

考えが変わったんだ。

24話→←22話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

プーさん大好き(プロフ) - アンテ民さん» コメントありがとうございます!合作でコメントとハート評価いただけるとは思ってなかったです!今は2章を書いてるのでそちらも読んでいただけると嬉しいです (4月7日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - スゲェ面白いです!!!あれッ!??今コメントしてるの私だけ!?!?!?!?! (4月7日 20時) (レス) @page7 id: 8e43b22915 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:プーさん大好き  x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/  
作成日時:2024年1月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。