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19話 ページ21

仁科「それは大変だったね…顔は?もう痛くない?」

小桜(こはる)「うん、大丈夫だよ」

仁科「よかった……アンタね、そういうところは昔からドジなんだから」

私は呆れてる理央姉に苦笑いをする。

心配かけたくなくて頭痛がしたことを隠しボールが顔面に直撃したことを伝えた。

小桜(こはる)「でね…部活では姫野副部長が祝日にUMYU-Seaのライブに行くんだって話になってね」

仁科「UMYU-Seaってあの…ウミウシ系アイドルの?」

小桜(こはる)「そう!でもねチケットが2枚取れたんだけど一緒に行く人がいないって言ってて」

仁科「まさか…祝日に一緒に行くの?」

小桜(こはる)「私はいかないよ」

そう言うと理央姉は安心していた。

仁科「焦った〜……これで行くって言われたら私、ゆり姉に殺される」

小桜(こはる)「そうだよね…ゆり姉が遊びに来るって言ってたから断ったよ……先約の方が大事だから」

仁科「ははっ、本当によくできた妹だよ」

そう言って理央姉は髪の毛を撫でてくれる。

仁科「んで?その副部長さんは1人で行くことにしたわけ?」

小桜(こはる)「ううん……理央姉と同じスーパーでバイトしてる一葉(いちは)さんが一緒に行ってくれるって」

仁科「へぇ…あの子が」

小桜(こはる)「なんかウミウシは苦手だけどUMYU-Seaは別なんだって」

仁科「副部長さん、どんな反応した?」

姫野副部長の喜びようを思い出して伝える。

小桜(こはる)「なんか嬉しさのあまり『俺の命の恩人だ』って言ってた」

仁科「うわ…大袈裟w」

小桜(こはる)「多分、それだけ嬉しかったんだと思う…姫野副部長強い人だから」

仁科「え?」

小桜(こはる)「本当の姫野副部長の姿を知ってるのって私と富田部長くらいだから…命の恩人っていうのは嫌な顔せずに引き受けてくれたからだと思うんだ」

私がお茶を飲みながらそう伝える。

仁科「でも…解決したならそれでいいのかもね」

小桜(こはる)「うん、お土産も買ってきてくれるって…理央姉のも頼もうか?」

仁科「あまり凝ったのいらないからストラップぐらいで」

小桜(こはる)「伝えておくね」

姫野副部長は可愛いものが好きだからそれをバカにしないでくれたのが本当に嬉しかったんだと思う。

ギャップがあるってすごく素敵だけど…知られるのは少し恥ずかしいことでもある。

でもその1歩で人は変われるから…オープンにするのもたまにはいいのかも。

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プーさん大好き(プロフ) - アンテ民さん» コメントありがとうございます!合作でコメントとハート評価いただけるとは思ってなかったです!今は2章を書いてるのでそちらも読んでいただけると嬉しいです (4月7日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - スゲェ面白いです!!!あれッ!??今コメントしてるの私だけ!?!?!?!?! (4月7日 20時) (レス) @page7 id: 8e43b22915 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/  
作成日時:2024年1月9日 21時

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