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翌日の朝早くに私とシュタルク様で村の奥にある薬草を探すことにした。

フェルン「早く探して戻りましょう」

シュタルク「結構奥だし足場とか悪いから滑らないように気をつけろよ?」

フェルン「お気遣いありがとうございます」

奥まで来ては見たけどそれらしきものは見つからない。

シュタルク「おっかしいな…村の人の話だとここら辺だって言ってたのに…」

フェルン「薬草らしきものはありませんね…」

シュタルク「これ以上奥に進むのはさすがに…ん?」

シュタルク様がそこに落ちていた何かを拾い上げる。

フェルン「どうしました?」

シュタルク「これ…草じゃないよな…」

フェルン「これは熱さましの薬草…しかも齧りかけです…」

シュタルク「齧りかけって…何が?」

フェルン「おそらく…魔物でしょうか」

シュタルク「魔物って一般的には薬草とか興味ないはずじゃ……」

シュタルク様がそう言ったとき奥の方からガサガサと草むらが揺れる音がした。

フェルン「何かいますね…」

私が杖を構えるとシュタルク様も斧に手を伸ばす。

しばらく待ってみるが出てくる気配はない。

シュタルク「動物か鳥だったんじゃねぇか?」

フェルン「そうかもしれませんね…とりあえず用心して奥に行ってみましょう」

ーーーーーーーーーーーーー
シュタルク「やっぱないな…」

フェルン「ありませんね」

シュタルク「にしても……気になるのはこの土の雑な戻し方だよな」

フェルン「村の人がこんな奥に来ることもないはずですから…魔物か動物の仕業ですね」

俺は何を埋めてるのか気になり一か所掘り起こしてみる。

フェルン「シュタルク様!魔物の巣だったら危険ですよ!」

シュタルク「あ……これって」

少し深めに掘るとそこには薬草が埋まっていた。

フェルン「薬草ですね…それも熱さましの」

シュタルク「動物が餌と間違えて埋めてたのか?」

フェルン「しかしこんな奥深くに動物なんているんでしょうか?」

シュタルク「じゃあ…魔物が集めてた?」

フェルン「ここの埋めてある跡は多分全て薬草なのかもしれません」

そう言ったから一か所掘ってみると薬草が埋まっていてそれを取り出す。

すると近くの草むらがまたがさがさと鳴った。

シュタルク「なんだ…」

フェルン「魔物でしたら魔法でどうにかします」

段々ガサガサと言う音が近づいてきて俺たちの緊張感も高まっていく。

もし薬草を集めてる魔物が戻ってきたなら明らかに俺たちは窃盗犯扱いになる…

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プーさん大好き(プロフ) - ぐれえぷうさん» 見つけてくださりありがとうございます!まだまだ素人ではありますが頑張って完結には漕ぎ着けたいと考えてます!応援ありがとうございます! (2月18日 11時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
ぐれえぷう - フリーレンやフェルンたちとの絡み楽しみです!更新頑張ってください (2月18日 11時) (レス) @page2 id: ffc93dad91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き | 作者ホームページ:http  
作成日時:2024年2月17日 15時

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