第９０話「面倒事」 ページ45
蓮「だから、本当はこうなると思う」
【利用＝澪の立場
目的＝氷道奏楽の殺害
利益＝１０年前の真相を隠せる
後ろ盾＝死神(澪)
２人の関係＝幼馴染、元近所
１０年前の事件関係者】
A「じゃあ、もしかして犬飼由紀が氷道奏楽に
対して弱味を握られてるっていうのも」
蓮「演技」
澪「…確かにありえる」
けど、ここまで分かってるんなら…
蓮「澪、明後日」
澪「え？」
蓮「Aによると、明後日に死神である澪に犬飼
由紀が氷道奏楽の殺害依頼を出すはずだけど？」
澪「う〜ん…」
結局、真相が分かったところで澪が動けないことに
変わりは無かった。
裏社会の人間は、表社会の人間を依頼無しでは殺せない。
犬飼由紀の依頼で、澪が氷道奏楽を殺害するのは可能
だが、犬飼由紀自身を殺害することは不可能。
澪「蓮、ウチに依頼してくれない？」
A「あ…」
そうか、その手があった。
けど、俺的には殺してほしくない。
ちゃんと話し合えば２人だって裏社会に入らずに
殺すこともせず和解できると思う。
…一般人の俺の意見はこうだが。
裏社会に属する２人から言わせれば、�犂鼎す佑─�
なのだろうか。
蓮「いや、依頼はしない」
澪「！ちょ、そこまで分かっといて断るの？！」
澪が椅子から立ち上がった。
蓮は、どうする気なんだろう…。
成り行きのまま、２人を見守っていると。
蓮「一般人を殺すと、依頼でもやっぱり面倒臭い」
澪「そりゃそうだけどさ…！」
A「ならどうするんだ？」
蓮「…A、面倒ごとは…？」
蓮が急に振って来た。
め、面倒事は？
……他人に押し付ける。←
心の中でそう思うと、蓮がコクリと頷いた。
なるほど。←
A「知り合いに協力してもらおう」←
澪「知り合い？」
蓮「ちょうど、いい人が居るよ。誘導が得意だから。
今回の件では適任だと思う」
澪「ふぅん……」
蓮「仮１つね」←
澪「？！」←
俺もそれが原因でここに居るんだっけ。(遠い目)←
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作者名：あまぐり(天樂) | 作成日時：2015年2月13日 19時
