終速2メートルの恋 3

#113 ページ35

スポーツ日本 東京本社







［ザワザワザワ...］






いつも通り私は、胸元の記者カードのバーコードを通し本社に入り
プロ野球担当のデスクへと向かう





ただ、いつもと違うことは





.





「おはようございま、す...？」

C「...。」
D「ハァ...。」




「あの...。」

E「....。」
F「違う人に聞いて。」






会う人会う人、私を見る目が酷く冷たい
もともと優しい目でなんて見てくれたことないけれど

なんだか、凄く、睨まれているというか、、







恐る恐る私は、自分のデスクにゆっくりと座る




.






((よくデスク座れるよな))
((頭おかしいんじゃね))
((一年目のくせにやらかすわ〜〜))






どこからか、そうんな風な陰口が聞こえる






「っ、...？、？、？？」






え、本当に本当に
私は何かしてしまっただろうか？





昨日までにしなきゃいけないことは全て昨日のうちに終わらせたし

何かまずいことをした記憶もないし


何より、こんなに陰口を言われることなんて









.









..









...









....









.....









A「おいAどこやぁァアアアアアア！！！」

「っ、！________！！！！！！！」







突然の怒号に、デスク中が静まり返る






A「どこって言うてんねんやろがァアアアア！！！」

C「お、落ち着いてくださ...」
A「落ち着いてられるかボケェェェエ！！！」







読売担当のデスク入り口に来たのは、
読売担当部長であるAさん


このひとには、なんども怒られた
なんども嫌な思いをした







「は、はい...。」







恐る恐る私は、しん、と静まり返ったデスクの中に一人、手をあげる

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