終速2メートルの恋 3

#106 ページ28

「えっと、...あれ、。」






第一戦試合後

試合後のインタビューを終え、私は本社に帰ろうとするも






「...ここ、どこだ。」







神宮球場からバス停まで出ようと思って、
とりあえず二階から一階まで降りてきたはずが、

どうやらここは地下駐車場






いや、自分の方向音痴さには敵いません笑笑





とりあえず、もう一回さっきの階段を登って、警備員さんに出口を聞かなきゃ...









.









..









...









『....け、....やん！』
「....、？」








微かな聴き覚えのある声に、私は反応する






『....〜〜、？』
『！...〜〜〜〜、！！、』





「...？」






駐車場の奥の方から、誰かと誰かが話してる声が聞こえる

けど、多分その人達との距離が遠いのと、反共し過ぎているので、声が聞こえにくい





.






...にしても、どうしてなのだろうか







「...？」






その時の私は、どうして知りたいと思ってしまったんだろう
気づけば私の体は、その声の方に近づいていっていて









.









..









...









....









「っ、________！！！！！！」







ガシャンっ...！！






『！！』
『....！』






.






あまりの衝撃に、誰のものか分からない車に、ぶつかってしまった

その音で、二人は私を見る







二人との距離はまぁまぁあったし、
すぐに隠れたから、バレてはいないと思うけど






「っ、あ...。」






私はその場から、走って逃げた




.





「っ、...。」






走りながら、涙が出た





「っ、うっ、っ、....。」






やっぱり私、坂本選手が好きなんだよ
って、気づかされる





のと、同時に
やっぱり無理だったんだよ
って気づかされた






.







小『いいじゃないですか。』
坂『っ、....。』







坂本選手と小鳥遊さんがキスしているところなんて、見たくもなかったのに







それでも、お似合いだと思う自分が
もう恋が叶わないという辛さが





情けない
消えたい
救われたい






_____






【裏話】





亀井「...いや、なんでこんなに汚いん？」





Aが蹴ったのは亀井選手の高級車☆

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