終速2メートルの恋 3

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【高橋由伸】







A「あ、あ〜〜ぁ、ああ！何してるんですか高橋選手...！！」
由「...。」







建山はベンチ裏へ運ばれ、目の前には頭を抱えるA

こいつ...









.









..









...ガシッ！








後ろから、左手首を誰かに掴まれる
その衝撃で、少し我に帰った







由「...んだよ。」

上原「...すげぇ顔してるからだろ。なんやねん、お前らしくないねん、落ち着け一旦。」








振り向くと、そこにいたのは上原浩治


同年代、っていうか、生年月日も同じ
切っても切り離せない、深い、大切な存在








ぎり...







由「お前に...。」
上「...？」







拳を握る力が強くなる
その震えが浩治にも伝わるのか、浩治の俺の腕を掴む力が、より一層強くなる








ザワザワザワ...

そろそろ、内野席のお客さんが来る時間
球場内は、今までと違ったざわめきに満ちる









.









..









...









((別にぃ〜〜？なに？恥ずかしいわけ？？))
((もうっ、知らない...！))









....









....バシッ！！！！









由「______っ！！！！」
上「お、まっ...！！！」








その瞬間俺は浩治の手を思いっきり引き剥がし









ガッっっっっ！！！！








A「や、ちょ？高橋選手、え？？」
谷「なんっ...！」

由「ハァ、ハァ...」








Aの胸ぐらを、勢いよく掴み









.









..









...









....









由「...お前に、あいつの、









痛みが

苦しさが

憤りが









なんで分かるんだよ...！！！」


A「はぁ！？」








自分でも信じられないくらいに体全体に力がこもる
血管が切れそうなくらい、頭に血がのぼる








上原「由....」
由「あいつを！








あいつ自身を！！信じてやるだけで...」









((次の質問に行きますね(棒)))
((なんですか怒))








なんだよ、本気で俺らしくねぇ
誰かに、しかも、そんなに大切な関係でもない女に









.









それでも









由「あいつの人生、生きる道が、
見えてくるんじゃねぇのかよ！！！！」

上「もういい加減にしろ！！」









.









その瞬間、俺は他の選手やコーチ達に抑えられ、
その場を無理やり離されられた

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