終速2メートルの恋

#49 ページ49

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建”ナイスバッティング。 明日も頑張って...くだ、さい....”









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林「.....え。」

建「はい、一回しか言わないから。一回だけだから。聞こえなくても二度と言わないから。」







空、耳....？






確実に近い距離で、ハッキリと聞いたのに、耳を疑う。

え、いや、待って....






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建「...っ、とにかく！私は言いたいこと言ったので！！さようならっ！また明日も取材よろしくお願いします！！！」

林「....さよ、なら。」





俺の返事なんて聞かず、そそくさと帰ってしまう建山さん。






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...でも、






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林「〜〜〜〜〜〜っ/////、なんやねんあれ....///」






話す時、ちょこんと裾を持つ感じが

真っ直ぐに、人を褒められなくて、うつむく感じが

照れ隠しで、髪をかきあげる仕草が





...振り返ったとき、照れて赤くなる耳が





全部






林「可愛い、すぎる.....////」






重症。





自分でもわかるくらい、俺は建山さんにベタ惚れ。

なんであんなこと言うてくれたんかは分からへんけど、普通に、素直に、嬉しい。





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林「はぁ、もう....打つしかないやんこんなん。」





俺も髪をかきあげ、軽く溜息をつく。




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明日も明後日も、ずっとずっと野球をする。
同じような毎日。





...けど、その過程で、建山さんに、振り向いてもらえたら






林「....幸せ、やのに。」

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