全部盗んで、怪盗さん【2j3j】

#平凡 ページ5

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風「ひば、コーヒー飲む？あ、Aが食べてるの試作のジェラートね。感想聞いといて〜」

渡「え、そうなん？俺も食べたい！」



風楽さんは、はいはい、と適当に返事をして準備を始める。さっき感想話したけど、渡会さんと会話できるように仕向けてくれたな、感謝。少し溶けたジェラートを1口口の中に入れる。




渡「Aちゃん、それ美味い？」

『美味しいです、夏にぴったり』

渡「へ〜…常設するやつ作りたいから冬もこれ売ればいいのに」

『……こたつの中でアイス食べると美味しいのと同じ感覚ですよね』

渡「そー！それ！」



緊張で心臓がうるさいし、汗が引いて寒かったはずなのにまた暑くなってきた気がする。渡会さんは冬に寒いもの食べたくなる現象がどーとか1人でぶつくさ呟いてる。また会話が途切れちゃった。

またベストなタイミングで風楽さんがコーヒーとか持ってきてくれてその後は3人で話した。やっぱ風楽さん会話続けるの上手いや、全然途切れん。



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『あ、もうこんな時間か…帰らなきゃ』

風「閉店時間普通に過ぎちゃったや、やべ」


ちらりと時計を見ると18:30。
閉店は5時くらいだから普通に申し訳ないことをした。風楽さんと渡会さんにお礼と謝罪をして、慌ててカバンを背負って店を出る。さて、帰ろうかと思ったら後ろのドアが開いた。



渡「Aちゃん！もう遅いし送ってく！」





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