全部盗んで、怪盗さん【2j3j】

#委員同士 ページ15

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『あっという間に放課後だねえ』

剣「1日早いですよね」

『うん、残りの委員会がダルい』

剣「僕ら今日当番だから本棚整理ありますよ」

『え゛っ』

剣「んふ、忘れてました？」




完全に忘れてた、と言うと剣持くんは可愛い声で笑う。唯華もそうだけど、2人ともめちゃくちゃ清楚。悪いことに関わらずに生きてる感じする、私も関わってないけど。

2人で委員会にでて、剣持くんの言った通り本棚整理を任された。まだちらほら図書館には人がいて、勉強したり本を読んだり。うるさくはないけど雑談してる人もいる。早く終わらせたい一心で黙々と整理していると、肩をとん、と叩かれた。




剣「丘野さん、今日帰りどっか寄り道しません？」

『いいけど…珍しいね』

剣「たまにはいいじゃないですか、図書委員のよしみってことで」

『ん、なんか奢って貰おっかな〜』

剣「それはちょっと……」

『ケチやん』





正直、カフェに行って飲み物を頼むだけで結構な金欠なのだ。バイトもしていないから貯金はほとんどない。好きな人に会うために毎回お金払うとか…ホストみたいな？カフェオレを頼むのは1番安いからって理由もある。でも、折角の剣持くんのお誘いを断る訳にはいかないし…ね。

それから、私たちは本棚整理を無事終わらせて学校からようやく開放された。今日も天気は晴れ。





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