興味が無いので。2【knmc】

85.日常は変化する ページ44

You side

今日は一学期の終業式。私は少し遅い時間に家を出る。


近頃はいつも通り朝から登校して、しんどくなったら学校を途中で早退する。を繰り返していた。

今は保健室登校で1日居れる日もあれば、半日で帰る日もある。とにかく自分の体調不良に気づけるように毎日体調チェックは怠らない。

今日は通知表だけ貰って後は下校時刻まで保健室にいることになっているから、遅い時間でもいいと言われた。

夜は早く布団に入って朝はゆっくり起きる。生活習慣の乱れは多少あるが、今が1番ストレスフリーかもしれない。

『今日の午後は…叶さんと海見に行くんだ』

せっかくだし制服で行こう、と誘われたのでそのまま電車に乗って行くつもりだ。トートバッグにタオルとかを適当に詰めて手に持っている。

『楽しみだなー』

海なんて久しぶりだからワクワクする。私は胸を弾ませながら下校時刻が早く来るのを待った。

ちなみに通知表は結構やばい。レポートとか補習とか出てるけど…ギリ危ない気がする。やばい。

ずーんと落ち込んでいたら、叶さんが迎えに来てくれた。もう下校時刻か、早いなぁ。

叶「海、楽しみだね！」

駅までの道を歩きながら叶さんは話す。そうだ、海に通知表捨てようか。

一瞬考えが浮かんだが、すぐに脳内から削除した。

私たちが乗った電車の中はがらがらで、普通の声量で話しても全然大丈夫だった。

叶「海行くの、いつぶりくらい？」

『んー……小さい頃毎年行って毎年風邪ひいてたらしいから、海行くのやめたって言ってたんだよね。

中1？くらいが最後の記憶かも』

叶「じゃあほぼ4年ぶりなわけだ？じゃあめちゃくちゃ楽しみだね。」

『うん。友達と海なんて初めてすぎてなんもわかんないけど…楽しもうね。』

お互いにっこりと笑いあった。

しばらく走り続けて、トンネルを抜けると……綺麗な海が辺り一面に広がっている。

私たちは大興奮。5歳児並みにはしゃいでたと思う。途中で乗ってきたおじいちゃんに笑われて恥ずかしかった。

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