興味が無いので。2【knmc】

73.手の熱を感じて ページ31

kne side


しばらくすると、すぅすぅと寝息が聞こえ始めた。僕はAちゃんを見る。


熱を逃がすためなのか、ブラウスは開いたままで、汗で少しだけシャツが濡れて透けている。
綺麗な肌が少し湿っていて、正直言うとかなりえろい。


…男子高校生にこれは刺激が強いな。


どんどん顔が熱くなる。それでも視線はAちゃんから外せない。


叶「……Aちゃん……好きだよ。」



無意識に呟いていた。恥ずかしすぎてAちゃんが寝ている布団にぼふんっと顔を埋めて唸る。


叶「あ゛〜…やっちゃったかも…」


もしかして聞かれたかもと思って顔を確認したら、寝息が聞こえてきた。……大丈夫だと信じてる。


叶「こーゆーのって起きてるのがベタだけどな…起きてて欲しくないや…起きてませんように。」


そう言いながら、握っていた手を顔に近づけて、キスをした。控えめなリップ音が1回。Aちゃんの手に熱がこもっている。

……唇じゃないからカウントするか分かんないけど僕のファーストキスだった。



叶「”俺”…何してんだろ…」



はあとため息が漏れる。ほんとに熱でどうにかなったんじゃないかと思うくらいには僕の気が狂っていた。

そのあと、調子乗ってもっかいキスしようとしたら健屋先生入ってきてくっそビビった。


健「叶くん、また居たの？Aちゃんのこと好きなんだねえ」

もしかして勘づかれた？と内心焦ったが知らないフリをする。

叶「…うるさいです。てか教師がサボり咎めないでいいんですか」

健「恋する子どもを応援するのは大人の勤めだよ」



どうやら、健屋先生にはバレバレなようだった。にやにやしてこっち見てくる。はっず。

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