興味が無いので。2【knmc】

65.帰りたい ページ22

You side

こんにちは、私剣持A。学校なうです。
久々の学校から既に帰りたいです。
理由はとにかく視線が痛い！！

そりゃあの暴力事件は結構事件になりました。
それ以来学校に来てなかったし、そりゃ注目浴びるけど…

ほぼ涙目で教室まで向かってる途中、大好きな人の姿が見える。私は早足でその子に追いついて、後ろから思いっきり抱きついた。

『唯ちゃーん！！！』

椎「わぁぁぁ？！！！！A？！！学校来たん？！」

唯ちゃんは驚きながらも、抱き締め返してくれる。この抱かれ具合が最高なんだよなあ…

『今日はずーっと来ようと思ってたの、だから頑張りました！』

椎「偉いやぁん！ゆっくりでええからね、おいでな」

『うん、ありがとう』

教室に入ると少しザワついたが、唯ちゃんが守ってくれたおかげで誰にも話しかけられなかった。

笹木に連絡しとこって唯ちゃんはスマホを弄る。でもすぐにスマホから顔を上げて、顔を耳に近づけてくる。

椎「そーえば、けんもちと仲直りしたってほんとなん？……あいつバイトの時めちゃくちゃキモイんやけど」

『あ、言ってなかったっけ。うん、仲直りしたよ。……刀也キモイの？』

唯ちゃんから話を聞くと、刀也はバイト中常に私の話をしているようだ。恥ずかしくて顔が赤くなる。

唯ちゃんはにやにやしながらこっちを見てくる。

椎「2人とも、とんでもないシスコンブラコンになってもうたなあ」

『ブラコンじゃないし』

椎「自覚ないんかい」

やいのやいの言い合っていたら、どたどたと効果音が聞こえてきそうなくらい大きな足音が聞こえてくる。

笹、叶「A！！！！」

足音の招待は咲ちゃんと、叶さんだった。
勢いよく抱きつかれて、椅子から転げ落ちそうになる。

『咲ちゃん、叶さん…久しぶり。』

叶「会いたかった…」

咲「Aちゃん、なんか痩せたあ？」

『あ、うん。ご飯あんま食べれなくて、めちゃくちゃ痩せた。……4kgくらい？』

笹「またクレープ食べに行こな？ぶくぶくにしたるわ」

『やだあ……』

でも、内心嬉しくて今日誘おうかな、なんて考えていると


叶「……Aちゃん」


叶さんに名前を呼ばれる。叶さんの方に体を向けて、叶さんの方を見る。

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