興味が無いので。2【knmc】

61.いい夜を ページ18

you side

『刀也、落ち着いた？』

ちょっとだけ眠たくなった目を擦りながら聞く。刀也は少し顔を赤くしながら頷いた。甘えてくるの可愛い。


『なんで顔赤いの？どうしたの？』

剣「いや……なんか、凄い泣いたのが今更恥ずかしくなってきて」

『んはは、そんなこと？……まぁたしかに可愛かったな』

すごいレアな気がする。学校では優等生だもんなあ。泣く事なんてほとんどない。

剣「可愛いって言うな！！黙れ！！」

『ごめんごめん』

それから、少しだけ話して明日、親にちゃんと仲直りしたって報告することにした。

照れくさいけど2人で初めて協力するので、頑張ろう。

剣「そろそろ帰りますね。」

時刻は19:00。外はとっくに暗いので早めに帰った方が良さそう。

『もうそんな時間か。刀也、またね』

手をひらひらと振る。

剣「……はい、また。……A、いい夜を」

刀也も手を振り返してくれて嬉しかった。

『いい夜を、か』

今日はいい夢を見られるといいな。

刀也を見送ったあと、1人になった部屋でぽつりと呟く。


『…早く家帰りたいって思うこと今まで無かったのになあ』


今は家に帰りたくて堪らない。新しい気持ちに少しだけむずむずする。ニヤニヤが止まらなくて、仲直りがどれだけ嬉しいかあらわしていた。

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