今日もあの子と【2j3j】【短編集】 (ページ19)

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家長むぎさん、剣持刀也さん友情出演
ガクさんは口調つかみきれて無いのでまた今度

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電車に揺られて3時間。

『やっと着いた、ねむー！さむー！』

誰もいない駅で叫ぶ。ちらほら雪が降っていて田舎。

都会に近いところで住んでいて、雪があまり降らないから雪が新鮮でテンション上がる。

でもやっぱり疲れの方が大きいのか、ホームのベンチに座ってそのまま眠ってしまった。

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「…の……ですか？」

声がする。ぼんやりとしたまま顔を上げる。
そこには男子1人、女子2人、高校生だろう。
みんな別々の制服を着ている。

「良かった、何回呼んでも起きないので死んでるのかと思いました。」

そう言ったのは、菫のような髪の毛でペリドットみたいな目をした少年。真面目そうで、竹刀を背負っている。

『ぁ…はい大丈夫、だと思います。今家無いのでここで寝てただけです。』

「家無い？！！」
爆音、耳がキーンとする。

「見た目同い年くらいなのに、？」

そう聞いてきたのはプリン頭の少女。
高校生だとは思うが見た目が幼い。

『う、はい…色々ありまして…その…』

上手く説明できないしどうしよう。
困惑ていると、もう1人の少女が口を開いた。

「あの……さっきから気になってたんですけど……もしかして……A？」

『っえ、なんで知って』

「覚えてませんか？私、夕陽リリです。隣の家に住んでた。」

『え、リリ？』

予想外の再会に頭が追いつかない。

「なになに？ちゅっちゅと知り合いなのぉ？」

プリン頭の少女が聞いてくる。
ちゅっちゅってリリの事だよね？
独特だなあ。

夕「Aとは、こっちに越してくる前、家が隣だったんです」

「「そうなの？！」｣

『あ、あのぅ…リリ？この2人は……？』

夕「あ、知らないんだもんね、自己紹介してください2人とも」

それから2人は自己紹介をしてくれる。

少年は剣持刀也、少女は家長むぎ、という名前らしい。

少し話してるうちに電車が来る。
でも3人は乗らなかった。

『え、？乗らないの？』

剣「こんな真冬に1人でいさせる訳に行かないでしょう。」

夕「とりあえず家、どうですか？」

「「いいねぇ！」」

3人でぽんぽん話が進んでいく。
ただでさえ学校をサボらせてしまったのに、申し訳ない。

夕「Aちゃんと着いてきてくださいね。」

無言の圧に私は負けた。