■愛を持って。 ページ17
焦凍side
｢………分かんねぇ｣
自室で一人。シャーペン片手に呟いた。
白の電気スタンドで照らされた問題集と、時がこれでもかと並んだプリント。
消しゴムのあとが目立つノートの一部分。
何度も何度も書いては消した。
考えてもサッパリ解らない。
｢……。A姉に聞こう｣
パっと座布団から立ち上がり、シャーペンとノートを手に抱える。
こういう時。普通のやつなら。
｢おとうさーん、この問題分からないんだけど教えてくれる？｣
｢お母さん。ここ教えて｣
｢おばあちゃーん、これ分かる？｣
ってなるだろうが。フっ。
俺には最強の教師がいるんだ。身近にな。
A姉の頭の良さは伊達じゃない。
決して勘違いして欲しくないのは、A姉が何でも大体こなせてしまうのは努力故のモノだと言うこと。勉強は人一倍頑張って興味を示したものにはとことん打ち込んで(でもすぐ飽きる)。
そんな姉さんを持てたことを。
俺は誇りに思ってる。
｢A姉、いる？｣
胸を張っていたら、A姉の部屋前まであっという間に来ていた。
礼儀として声をかける。
｢………………｣
シーーーン。
｢あれ……？｣
反応が無い。
…さっき部屋入って行くの見たのにな。
廊下で一人小首をかしげて。もう一度。
｢A姉……、いないの？｣
────。
反応無し。
………？ やっぱいないのかな。
静かに襖を開け中に入る。
｢Aね────｣
ピキキっ。
え…………。ぁ。
固まる、俺の身体。金縛りにでもかかったみたいにカチコチになって。足の爪先から髪の一本一本まで、氷のようになって行く。
仕方ない。仕方ないと思う。
だって。
｢…………ん｣
A姉の無防備な寝顔が。
真下にあるんだから。
｢……………………｣
ゴクリ。唾を飲み込む。
……や、ヤバい。これは。
直視出来ない。
熱くなる頬の感覚が何だか嫌になって。でもどうしようもなくて視線を畳へ落とした。
犯罪級だろ………。
｢…………焦……凍｣
｢──!!?｣
ギクっ！
お、起きた!?
………なんだ。寝言か。
ホっと一息ついたのも束の間。
また顔が赤くなって来た。
ヤバい。ヤバいヤバいヤバいヤバい。
寝言で俺の名前呼ぶって、ヤバいだろ。
｢……ぅ｣
可愛すぎ……………。
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よる。(プロフ) - りんごさん» りんごさん…！！本当にいつもありがとうございます(´；ω；`)りんごさんの一つ一つのコメントに癒されています… 私も大好きです！では！ (2017年9月25日 18時) (
レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - よる。さん！番外編お疲れ様でした！うん。大好きです。はい。←ぇ 大好きです！では！ (2017年9月25日 1時) (レス) id: 1a1ba15a63 (このIDを非表示/違反報告)
剣楽さん家のメロンパン(プロフ) - よる。さん» 頑張れ！親衛隊はいつでもいつまでもよるのことを応援してるよ！！応援してるよ！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 7da4a64e57 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - ありさ06アレンさん» ありささん２度目のコメントありがとうございます…！本編の方に集中して頑張っていきますのでどうぞよろしくお願い致します◎ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - yuriさん» ゆりありがとー！！やっと完結できた…！これからも頑張るね！応援よろしくっす( ω )！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる。 | 作成日時：2017年1月31日 17時
