■要らないスリルと尾行録 ページ1
｢明日、知り合いと出掛けてくる｣
昨日の夜。
A姉に唐突にそんなことを言われた。本当に唐突に。
聞いた始めは、あぁ何だ。またあの変人軍団と仕事とかなのかなぐらいに軽く捉えていたけど……。
そのお出掛けとやらをする相手を聞いたらいても立ってもいられなくなってましまった。
”死柄木弔”。コイツだ。
｢クッソ。遠くて見えずらいな……｣
気になって思わずA姉を着けて来ちまったが、気付かれないようにするのが至難すぎて辛い。
近づき過ぎるとA姉に気配で察知される。
かと言って離れ過ぎたら尾行の意味がねぇ。
………双眼鏡買ってくりゃ良かった。
｢俺の小型双眼鏡貸そうか｣
｢おぉ。ありが──｣
！！？ 誰だ！？
背後から伸びてきた白い腕と、長い人影。
文字通り音もなく現れたその人物に、俺は背筋を強ばらせた。驚きで痺れる体を無理に動かし振り返る。
｢久し振りだな轟焦凍。こんな街中で何してるんだ？さてはストーキングか｣
コイツは、いつもA姉にくっついてる変人の1人。
確か名前は………剣楽梛。
｢ちげぇよ。誰がストーキングなんかするか｣
｢何だ違うのか。双眼鏡がどうと言ってたから誰かを監視するのかと思ったんだが｣
ギクっ。
鋭い……。
｢……………断じて違う｣
｢そうか。なら俺は1人でAさんを尾行させてもらう。から、貴様は大人しく家へ帰れ｣
｢なっ｣
コイツもA姉のことが気になって……。
でも待てよ、コイツが居てあの水色変人(風磨)が居ないのは何でだ？
いつも一緒にセットでいるんじゃないのか？
そう思いながらやけに端正な剣楽の顔を眺めていると、目が合った。
スっと切れ長の目を細めて何か悟ったような瞳をする剣楽。全てを見透かしたような灰色の深みのあるその目は、何処と無くA姉と似ていて。
少し、気持ち悪く思えた。
｢変なイメージを持つな。あの馬鹿に尾行なんてさせてみろ。一秒と満たずAさんにバレて全て終わりだ。殺されかねない。俺も道ズレにな｣
一切表情を変えず、真顔でそう言った剣楽。相変わらず感情が読み取れねぇ。
まるでロボットみたいだ。
………でも、A姉やあの水色変人の前では結構表情豊かだったような気もする。
｢………………｣
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よる。(プロフ) - りんごさん» りんごさん…！！本当にいつもありがとうございます(´；ω；`)りんごさんの一つ一つのコメントに癒されています… 私も大好きです！では！ (2017年9月25日 18時) (
レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - よる。さん！番外編お疲れ様でした！うん。大好きです。はい。←ぇ 大好きです！では！ (2017年9月25日 1時) (レス) id: 1a1ba15a63 (このIDを非表示/違反報告)
剣楽さん家のメロンパン(プロフ) - よる。さん» 頑張れ！親衛隊はいつでもいつまでもよるのことを応援してるよ！！応援してるよ！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 7da4a64e57 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - ありさ06アレンさん» ありささん２度目のコメントありがとうございます…！本編の方に集中して頑張っていきますのでどうぞよろしくお願い致します◎ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - yuriさん» ゆりありがとー！！やっと完結できた…！これからも頑張るね！応援よろしくっす( ω )！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる。 | 作成日時：2017年1月31日 17時
