姉愛［207］｡風磨剣楽｡ ページ7
焦凍side
｢ヒーロー名の考案…か｣
目前で｢胸ふくらむヤツきたああああ!!｣とはしゃぎ相澤先生の威圧で瞬時に黙らされたクラスメイトを見て、静かに呟いた。
名前、コードネーム。
将来世に定着する大切な名前。
｢何でもいいやなんて思っちゃ駄目だよ！｣
｢この時の名が世に認知されたまま
プロになってる人多いからね！｣
｢！！｣
｢ミッドナイト！ 風磨先生！｣
何でかざ…水色変人が来るんだ？
思いつつ、嬉しそうにニコニコしながら教卓の右側に立つ水色変人とその左隣で腰に手を置いたミッドナイトを見やった。
こういう時間は数学担当の水色変人じゃなく副担任であるA姉の部下。
剣楽が担当するべきじゃないのか。
いや別に来なくてもいいが。
何となく気になった。
別に来て欲しかった訳じゃない。
｢何を難しい顔をしている。愚弟｣
｢！？ 剣らっ……｣
｢｢｢剣楽先生！｣｣｣
俺が呼び着る前に、女子3名に先を越された。
すぐ左の八百万と前の方の麗日、耳郎。
3人とも凄く凄く嬉しそうな顔で俺の背後に立つ剣楽を見上げている。
何でこんなに懐かれてんだよお前。
モテてんじゃねぇよ。
｢モテる？ 何だそれは。新しい略語か｣
｢(マジかよコイツ)｣
｢おい。マジかよコイツみたいな顔をするな。何故そんな顔で俺を見るんだ｣
｢マジかよコイツ｣
｢口に出しやがったな｣
………。デジャヴだ。
前にも同じような会話をした覚えがある。
｢ちょっとそこの似た者同士！｣
｢あ？｣
｢ん？｣
｢何後ろ振り返ってるの君達だよなっちゃんに弟く…轟君！ 2人で喋ってないで皆がお名前発表してるのちゃんと聞いてあげてよ！｣
わんわん吠える水色変人。
主に剣楽の方を見ながら頬を膨らませ｢次ほら轟君だよ！｣と俺を目線で示す。
コイツに苗字呼びされると違和感しか沸かない。そんな違和感を抱えたまま、席を立った。
教卓に到着すれば、すぐにそれを披露する。
披露って程のものでも無いか。
トン。
｢ショート…？
え、名前でいいの？｣
｢嗚呼。これがいいんだ｣
｢そう？｣
首を傾げる水色変人とミッドナイト。
そんな2人を横目に、そっと微笑んだ。
A姉が好きって言ってくれる名前で充分。
変に洒落たもんにしてもきっと気に入らない。
なら、これが1番しっくりくる。
｢そっか。名前って言う手もあったんだ｣
｢いいじゃねぇかお前のも。
キラキラヒーロー☆閃こ─｣
｢だからそれだけは言わないでええぇぇ｣
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よる。(プロフ) - 鈴里風夢さん» コメントありがとうございます！作品を好きになって貰えてとっても嬉しいです(`・ω・´)これからも頑張ります！続編行きますよー！！！ (2017年10月20日 18時) (
レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
鈴里風夢(プロフ) - すごくおもしろいです！！この作品大好きです！続編楽しみに待ってます！！ (2017年10月17日 1時) (レス) id: 442db9e64e (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - りんごさん» り、りんごさん…！いつも熱い応援ありがとうございます(´；ω；`) 遂に６ですね…早いものです… これからも頑張ります！私もりんごさん大好きですよ！！ (2017年10月13日 13時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - あわわわわ、遂に６になるのですね。凄いです・・・！よる。さん、愛してます←ぇ ごめんなさい、大好きです。はい。これからも読み続けます！では！ (2017年10月13日 1時) (レス) id: 1a1ba15a63 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます！この調子で頑張っていきます！物凄い亀更新ですぜひぜひ待ってやって下さい… 頑張りますー！！ (2017年10月12日 20時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる。 | 作成日時：2017年7月24日 16時
