音楽少年は…。3【ナカノヒトゲノム】［男主］

GAME 11 HIDEOUT 07 ページ44

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駆堂「クソ、バカツキ！！」

ｶﾞﾝｯ

苛立つ思いを身近な木へとぶつける駆堂。

路々森「落ち着け、アン坊。
配役の変更はあったが、これはちゃんと予定通りだ。」

駆堂「どこがだよ！！
ただ連れ去られただけじゃねーか！！」

怒りのぶつける先がないので
駆堂は、八つ当たりの矛先を路々森へと向ける。

駆堂「あいつらのアジトもわからねーのに」

路々森「わかる」

路々森の言葉にその場の全員が注目する。

路々森「アジトならわかる。」

路々森の右手には、小型端末が握られていた。

路々森「あっきーが、いつも首から下げてるカード。
アレに発信機をつけておいた。」

鬼ヶ崎「……」

駆堂＆伊奈葉「な…」

更屋敷「は、発信機…？」

みんなが、“発信機”ということに言葉が出ずに固まる中

路々森だけは変わらず、だけどどこか冷えたような瞳で彼らを見据える。

路々森「地の果てでも、追えるよ。」

本当に、誰よりも冷たい冷えきった瞳。

路々森「逃がすものか、絶対」

鬼ヶ崎「…(路々さんを、絶対に敵に回したくない…。)」

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