音楽少年は…。3【ナカノヒトゲノム】［男主］ (ページ30)

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GAME 10 SACRIFICE 06 ページ30

朔夜said

路々森「でも案としては面白いんじゃないか？鬼のアジトを突き止めれば、今まで攫われた子も一気に解放できるよ」

ユズさんは長老さんの案に賛成のようだ。

鬼ヶ崎「まだ、生きていれば…な」

キッカ「生きています！！」

とカイコクさんを睨みつけて強く言い放つキッカちゃん。

鬼ヶ崎「……わからねェだろ？」

キッカ「わかります！！だって…だって鬼といってもみんながみんな人間を食べるわけでは…」

キハチ「これ、キッカ」

鬼ヶ崎「…どうも、難儀だねェ。」

朔夜『確かに、死んでるってことは無いかもしれませんね。』

キッカ「！」

鬼ヶ崎「…なんでそう思うんでェ？」

俺が肯定したことで少し嬉しそうな顔を見せるキッカちゃん。それと対照に不服そうなカイコクさん。

朔夜『生きててもらわなくては俺たちは今回のゲームクリアできませんから。』

鬼ヶ崎「なるほどねェ…。確かにそうかもしれねェな…。」

朔夜『でも、さっきあんなに鬼に怯えていたキッカちゃんが、なぜ鬼はみんな人間を食べるわけでは無いと鬼を擁護するかのように言うのかな？』

キッカ「！……」

朔夜『それに知っているなら、なぜ今まで誰も助けに行かなかったのかな？鬼の中には人を食べなものもいるんでしょ？なら、そこまで危険なことでは無いはずだけど？』

キッカ「っ………」

先程までカイコクさんに向けられていたものと同じ視線を俺にも向けるキッカちゃん。

朔夜『…まぁ、これをキッカちゃんに言っても仕方ないか。ごめんね、キッカちゃん。』

キッカ「え、えぇ……。」

ほっとした表情を見せるキッカちゃん。

アンヤ「つーかテメーは今回のゲーム参加確定だぞ」

鬼ヶ崎「あン？」

駆堂「育成ゲームのときに自分で約束したろ」

“次のに回してくんな”

鬼ヶ崎「…覚えてやがったか」

駆堂「たりめーだ」

確かにカイコクさんそんなこと言ってたな…。
アンヤくんよく覚えてたね…w
あの後問題起こしたのもあって根に持ってたんだろうなw

路々森「それじゃメンバーは、カイさんと…ザッくん、行くかい？」

忍霧「なぜ俺が…」

路々森「君たち最近仲良しだろ？よく揃っていなくなる」

忍霧「………別に俺は、構わないんだが…」

様子を伺うようにカイコクさんへ視線を向けるザクロくん。

鬼ヶ崎「俺も別に構わねェよ？」

忍霧「……」

路々森「よし、あとふたりだな。」