音楽少年は…。3【ナカノヒトゲノム】［男主］ (ページ15)

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GAME 09 KEEP TRYIN' 06 ページ15

鬼ヶ崎「スポンサーは、石油王か何かかねェ。浪費にもほどがあらァ。」

ｶﾞﾁｬ

地面に持っていたコップを落とす。

忍霧「おい…あまり散らかすな。」

鬼ヶ崎「閲覧者もグルかもしれねェな。お前さんもそう思うだろ、A。」

朔夜『…バレてましたか、流石ですね。カイコクさん。』

鬼ヶ崎「たった今気づいただけでェ。Aは、どう思う？」

朔夜『…俺もカイコクさんと同じ意見ですね。』

鬼ヶ崎「そうか。ここの実況、どうせ一般公開なんざしてねェだろう。」

朔夜『一般公開されてないからこそ、捜査も錯乱されている。見つかるわけがないから』

忍霧「…だろうな。そうでなければ足が付く。
みな、口にこそ出せないが、内心不安もあるだろう。
俺たちは向こうでは、行方不明者として扱われているはずだ。」

鬼ヶ崎「なんでぇ、急に。
おうちが恋しくなったのかい？」

不安、家が恋しい…一度も考えたことないな…。
家の何がいいんだか……。

カイコクさんの言葉に首を横に振るザクロ。

忍霧「俺には目的がある。それを終えるまでは帰らない…。」

鬼ヶ崎「…？」

朔夜『目的…？』

この島において目的があるのは不思議な話だ。

忍霧「双子の妹を捜している。」