音楽少年は…。3【ナカノヒトゲノム】［男主］ (ページ12)

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GAME 09 KEEP TRYIN' 03 ページ12

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食堂には、ヘルメットを被って、凄いオーラを放つ駆堂がいた。

更屋敷「なにあれ…？」

路々森「お、あっきーが接触を試みているぞ」

そろそろと、駆堂に近づく入出。

入出「アンヤくん。あの、お隣・・・いいですか？」

駆堂「……ダメ」

駆堂は、入出の申し出を断わる。

入出「お…俺！ピーマン食べますよ。」

駆堂「いらね。残すし。」

駆堂が、入出の申し出を再び断った。

伊奈葉「残しちゃ、ダメです…」

ぬっと、突然現れた伊奈葉の手には…

“閃光弾”

更屋敷「え…」

伊奈葉「残しちゃ…ダメです…」

伊奈葉は両手に持っている閃光弾でトントントン…とリズムを刻みながら駆堂の肩を叩いている。

駆堂「うおおおい！！テメ。なにやってんだ！
物騒なモンで肩たたきすんな！」

伊奈葉「農家の方たちが愛情込めて作ったピーマンです…。
私たちはいわば、彼らのベイビーを託されたようなもの。

残しちゃダメです…。」

駆堂「・・・ッ、ベイビーは順次出荷しねーよ！！」

ﾄﾞﾝ

箸を物凄い音を立てながらテーブルに叩きつけて立ち上がり
食堂を後にする。

入出「アンヤくん…。」

出ていく駆堂の背中を静かに淋しそうに見つめる入出を伊奈葉が座らせて食事を始める。

ｸﾞｻ

入出「……」

もく… もく…

更屋敷「あんた、なにやったのよ」