音楽少年は…。2【ナカノヒトゲノム】［男主］

GAME 06 BEAUTIFUL DREAMER 01 ページ10

朔夜said

〈リーン ゴーン…〉

結局俺は何も言われなかった…
アカツキくんとマキノくんは女装してるのに…
俺はいつものまま…なんで？
俺、泣くよ！？！？


《きゃあ きゃあ》

「源氏先生これ食べてー」

「私のも食べて」

「調理実習で作ったの」

「源氏先生〜」

「ありがとう。とてもうれしいよ。」

《きゃあああ》

学園の中に入った俺たちは、早速学園のアイドル(？)を見つけた。


入出「ふーむ…源氏くんが先生だったとは…禁断の恋ですね。」

伊奈葉「でも、教師なら将来安定してそうです。」

更屋敷「………」

冷静に源氏くんを分析しているヒミコちゃんと男子禁制により女装中のアカツキくん。それを何してんのという目で見つめるカリンちゃん。

路々森「どうだ？ムラムラ源氏くんの第一印象は。」

ムラサキ「す…すてきな方ですぅ。
女の子たちもみんなキラキラしてて…。
それに比べてあたす…あたすは…」

〈ブチィ〉

とまたもやアフロを抜き出すムラサキちゃんを、ヒミコちゃんが励ましに行く。

伊奈葉「ム…ムラサキだってとってもかわいいです…！自信を持ってください...！｣

ムラサキ｢持つとこないですぅ...」

伊奈葉｢いいですかムラサキ。好きな人には素直に気持ちを伝えるんです。どうやったら喜んでもらえるか、一緒に考えましょう。｣

朔夜『ムラサキちゃん諦めちゃダメだよ。一緒に頑張ろう！』

ムラサキ｢おっかさん...姉さん…」

うん。もう、お姉ちゃんでいいや！！

諦めよう！


入出「んー...。とにかく、きっかけは必要ですよね...。｣

朔夜『...あ、ケーキとか作ってみる？』

俺たちは、源氏くんに渡すケーキを作るために、家庭科室へと移動した。

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