約 束

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私の好きな人はいつも無茶ばかり。
強いけど、いちばん弱い人。

でも、大好きな人。



私は親友の橘日向の家で一緒に課題をしていた。
そこでインターホンが鳴り、ヒナはちょっと出てくるね、と言って部屋を出ていった。

すると、ヒナの少し怒った声が聞こえたので私も玄関へ向かうと、ヒナの好きな人、花垣武道がいた。

『ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…』

武道くんはヒナの顔を見て安心したかのように
涙をポロポロと流していた。

『ごめん、帰るよ！…なんでもないから、』

『なんでもないわけないでしょ！！！』

…いいなぁ。

『ラブラブなカップルは良いですね〜』

なんて呟きながら部屋へ戻った。

その後課題を進めて帰る時間になったので


『ヒナ！今日はありがとう！また明日学校でね。』

『うん！また学校でね！』

外に出た時に電話がかかってきた。
佐野万次郎と書いてあった。

『もしもし？』

『A？いまどこ？』

『どこって、ヒナの家から帰るとこ』

『1人？』

『そうだけど、』

『今から行くから待ってて？』

『えっ！いいよ！…って切れてる…。』

マイキーとは幼なじみで彼氏。

喧嘩はめちゃくちゃ強いのに普段はおっとりで
マイペース。怒ると怖いけどね〜

でも、すごく優しい人。

『おっ待たせ〜！』

『マイキー、はやいね。わざわざ来なくてもよかったのに。』

『だって危ないでしょ？俺のAが誰かのもんになったって考えるだけで、俺、Aとの約束守れる気しねぇもん。』

そう、2人が付き合う時にある約束をした。

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