愛とか意義とか。 ページ20
夏油side
『私だって決めた。傑を殺す。』
そう言われた時、覚悟していたはずなのに
涙が出そうになった。
好きだった人だからだろうか、不思議と悲しい気持ちが溢れ出した。
Aを好きになるのに時間はかからなかった。
『佐野A。』
ただそれだけを言い、席にまた座る姿をみて
つい、笑ってしまった。
『プッ…君おもしろいね。』
『…?なにが?』
何よりAから後も名前しか言わないから
先生が困っていたな…
私と悟が初めて喧嘩した時
ドンっと仲介して来たのがAだった。
『…夏油あんた未登録の呪力使ってるでしょ、アラートなってるんだけど。』
『あ、…。』
五条『プッ、だっせ〜、』
『プッ…アハハハハッどんだけ夢中になってるの笑』
そんな顔で笑えるんだって素直に可愛いなと思った
『傑、』
彼女に名前で呼ばれるのが嬉しかった。
好きになんてなってくれなくていい。
ただ、Aさえ守れれば、笑ってくれるなら
それでいい。
--------キリトリ線--------
『殺したければ殺せ。それには意味がある。』
生き方は決めた。決めたはずなのに、
どうしてこんなにも心が揺らぐんだろう。
そして私は初めて好きだった子を泣かした。
『ポロポロ…こんなの今だけだもん。』
笑っててほしい。そう思っていたのに。
そんな感情を押し殺した。
『サヨナラだ。A、悟。』
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作者名:みなみ | 作成日時:2020年10月16日 22時