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向いてない ページ13

夏油side


五条 『遅かったな、傑。いや、早い方か。都内に盤星教の教会がいくつあるって話だもんな。』

夏油『…悟…だよな。』

何があった…?

五条『硝子には会ったんだな』

夏油 『あぁ、私は問題ない。…いや、私に問題がなくても仕方ないな。』

『…。』

五条 『俺がしくった。お前達は悪くない。』

盤星教の一般教徒が拍手をしている姿。
何も知らないのだろう。

夏油『戻ろう』

五条 『傑、こいつら殺すか?今の俺なら多分何も感じない。』

『悟…もう…やめてよ。悟らしくないよ。なんのために殺す必要があるの、何も知らない人達を殺すのはただの犯罪者に過ぎないよ。』

五条『じゃあ俺らしいってなんだよ、』

Aは優しい。それ故に、自分すらも追い込み傷つけてしまう。そんな彼女を守りたい。そう思っていた。でも…彼女は優しすぎるんだ。

夏油『やめろ、悟。Aの言う通りだ。
意味が無い。見たところ一般教徒しかいない。
呪術界のことを知るやつはもう逃げただろう。』


五条『…意味ね…。ほんとにそれ必要か?』

夏油 『大事な事だ。特に術師にはな。』

そう言って悟は先に行ってしまった、

『ねぇ、傑…。私…術師向いてないかも…。』

そう言った彼女は今まで見た事ないほどに弱々しく、瞳に涙を溜めていた。

最強と言われた彼女は1人で追い込み、
自分1人で傷つき、そうやって彼女は1人で
強くなったのだろう。

夏油 『…Aはよくやってるよ。悟だってあぁは言っているが、頭ではきっと分かってる。』

『そうだといいなぁ…。』

きっと彼女はこの時から術師を辞めたい。
そう思っていただろう。

だけど、私も人のことを言えなかった。

自信が無かった。
頭では理解しているつもりなのに、
いつの間にか、心のどこかで誰の為に祓う?

守りたいじゃなくて、ほんとにいつの間にか
守りたいじゃなくて、守らないとという使命感に
変わっていた。

最強→←感情



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作者名:みなみ | 作成日時:2020年10月16日 22時

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