真夏の太陽と月が愛しあうとき-4- (ページ7)

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長尾side

時間が経つのは早いもので、

ついに結婚発表の日が来た。

世間の反応、現場の空気、ファンの方の気持ち。

いろいろ考えて悩んで

でも駿と叶えたい、駿とでしか叶えられない幸せを諦めたくなくて決めた結婚。

メンバーのみんなや家族は応援してくれてる。

メンバーのみんななんて、

俺らの結婚で人気が落ちてもおかしくないのに

2人の幸せは俺らの幸せやから、何言われても俺らは幸せですって胸張りや！って言ってくれた。

きっとファンの方やってすぐには受け入れられへんくてもきっと応援してくれる。

でもいざとなると少し怖い。

いや、めちゃくちゃ怖い。

駿が悪く言われたらどうしよう

メンバーが悪く言われたらどうしよう

そんなことばっかりがぐるぐる頭の中を駆け巡る。

道枝「...けんと....」

長尾「ん、大丈夫...」

きっとそれは駿も同じで

綺麗な瞳が不安げにゆらゆら揺れる。

俺が守るって決めてんから俺がしっかりせな。

腕の中でふぅっと息を吐く駿の背中を摩る。

大丈夫、大丈夫。

俺らのファンの人たちなら分かってくれる。

俺らなら大丈夫。

長尾「なに言われても絶対この手は離さんから、駿も離さんといてな？」

道枝「....ん」

すぐ人のために自分を犠牲にしちゃう駿のことやからもし批判とかきたらほんまにどっか行ってまいそうで怖いもん

最後にもう一度強く抱きしめて、

いつもは置いて行く指輪はつけたまま家を出た。

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