真夏の太陽と月が愛しあうとき-4- (ページ5)

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道枝side

流星くんがよく行ってる可愛い雑貨屋さんなら写真立てもいろいろ置いてるんちゃう？っていう謙杜の言葉通り

可愛らしいやつ以外にもシンプルでおしゃれなやつもたくさんあって

何枚も入れれるやつと1枚だけ入れるやつを買って帰ってきた。

長尾「じゃあまた後で」

道枝「うん」

早く飾りたくて謙杜の家には行かずに、

一旦自分の家に帰ってきた。

別にこっちに謙杜呼んでもええんやけど、謙杜の家の方が謙杜の匂いして落ち着くから好きやねん。

道枝「ただいま〜...うわ、これはあかん」

最近ずっと謙杜の家に帰ってたからめっちゃ空気篭ってんなぁ

どうせすぐ出るけど換気しよ。

一通り窓を開けて

何枚も入れれるやつは作業部屋の机の上に置いた。

1枚だけ入れれるやつにセルフで撮った2ショットを入れてベッドサイドのテーブルに置けば、

また一つ、宝物が増えた。

大阪で3回目のプロポーズをしてくれた時にもらった薔薇の花束は痛む前に押し花にしてもらって

今も俺のベッドサイドにメッセージカードと一緒に大切に飾ってる。

ちょっとぐらいええかとベッドに寝転んで、3つに増えた宝物を眺めてみる。

そういえば付き合った時も、

3回目の告白やったなぁ。

ジャニーズとして生きていくって決めて、

誰とも恋愛なんてするつもりのなかった俺を

謙杜が諦めずずっと好きでいてくれたからこそ今の幸せがある。

謙杜のこと好きになって

謙杜と結婚するなんて言っても、

謙杜と出会ったばっかりの頃の俺は信じてくれへんやろうなぁ

道枝「....幸せやなぁ」

窓から入ってくる秋口の優しい風が

幸福感と心地よさを倍増させて

道枝「んー..10分だけ...」

全くスイッチの入っていない身体はその心地よさと眠気に誘われるがままにベッドに沈み込んでいった

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