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道枝side
物心ついて字が書けるようになってから何千回、何万回と書いてきたであろう自分の名前やけど
あの紙に書く日が来るとは思わんかったし
その隣が謙杜だなんて夢のまた夢というか、
ほんまにこんなに幸せでええんかなって思うと泣けてしまった。
長尾・道枝「おはようございます！」
高橋「え、謙杜、朝からみっちーのこと泣かしたん？」
藤原「うわっほんまや、みっちー目赤いし、うるうるやん」
長尾「泣かしたけどこれは嬉し涙！！！」
西畑「ほんまかー？みっちー、謙杜に意地悪されてへん？笑」
長尾「してへんわ！！ってか先泣かされたん俺や！！」
道枝「ふふっ大丈夫、ほんまに嬉し涙やから笑」
マネージャー「...2人ともシートベルトしたかー？笑」
車に乗り込んだ途端、いじられまくって
なんだかくすぐったい。
みんな嬉し涙ってわかってて言ってくるんやもん。
事務所について7人で一つの机を囲む。
長尾「みんなたくさん支えてくれて応援してくれて、お祝いしてくれてありがとう。
これからも迷惑かけてまうかもやけどよろしくお願いします」
お願いしますって謙杜と一緒に頭を下げたら
おめでとうとか、幸せになるんやで〜って優しい声が次々に聞こえて
また泣けてまいそう。
道枝「...僕と謙杜からみんなにお願いがあって」
お願い？って頭にはてなを浮かべたみんなに差し出したのは今朝書いたばかりの未完成の婚姻届。
道枝「みんなに証人になって欲しいんです」
大橋「ええの？」
道枝「うん、むしろみんなじゃないとあかんねん」
婚姻届の証人を書く欄って2人分しかないから
誰に頼もうか悩んでたら、3人以上書きたかったら枠外に書いていいねんでってマネージャーさんが教えてくれてん。
西畑「だから今日印鑑持って来てって言ってたんか！よっしゃ任せとき！」
高橋「証人とかばかかっこええやん」
恭平はほんまにわかってるん？笑って感じするけど
年功序列で丈くんから1人ずつ、
ノリノリで書いてくれた
大西「ん！できたで！！」
流星くんがはい！って両手で表彰状を渡すみたいにして渡してくれた婚姻届。
道枝「っ...ありがとうっ..」
長尾「みんなありがとう！」
証人の欄に並んだ大好きな個性のある5人分の文字に込み上げてくるものを抑えるなんて出来ひんかった。
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作者名：みるく | 作成日時：2024年3月9日 10時
