真夏の太陽と月が愛しあうとき-4- (ページ27)

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長尾side

自分のところを書き終えて

長尾「.....できた。駿の番やで」

道枝「...ん」

さっきまでニコニコしてたけど、

今は緊張でその表情はちょっと硬い。

今度は俺がその肩を抱く番やな

道枝「はぁ...めっちゃドキドキする」

長尾「ゆっくりでええよ」

ふぅって目を閉じて息を吐いた駿は意を決したようにペンを握って、書き始める。

相変わらず道枝フォントやけど、

いつもより丁寧に書かれていく名前や生年月日。

道枝「ん、できた」

長尾「駿、こっち向いて」

道枝「ん？...んんっ....」

素直にこっち向いてくれた駿の頬を捕まえて、唇を重ねる。

何度も何度も、角度を変えて。

道枝「..んんんっ....これ以上は無理っ..」

長尾「ごめん、駿が愛おしすぎてつい....」

あーもう、いまだにキスだけでお顔がりんごになっちゃうんやもんな、可愛いなぁ。

長尾「駿、俺の隣を選び続けてくれてありがとう。

これからもずっと駿のことだけ愛してる」

道枝「なぁもうっ..ずるいって...っ..」

ずるいのは駿の方や。

全ての仕草が愛おしすぎるねん。

2人で抱き合ってたらマネージャーさんから着いたで〜って連絡が来た。

長尾「行こか」

道枝「...うん、みんな待ってる」

証人の欄を埋めれば完成の婚姻届をしっかりファイルに入れて

絡め合った手をきゅっと握った。

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