真夏の太陽と月が愛しあうとき-4- (ページ16)

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長尾side

道枝「っ...ぐすっ.....」

鼻を啜る音が聞こえて慌てて振り返ったら

寝癖つけたままの駿がリビングの入り口に突っ立ってポロポロ泣いてる

やばっ、起きてきてたん全然気づかんかった...

この感じ絶対見てたやんな...

長尾「駿、こっちおいで」

道枝「...んんっ」

長尾「大丈夫、だいじょーぶ。おいで。ごめんな、嫌やったな...」

道枝「..っ...けんとっ..」

慌ててテレビの電源を落として駿を抱きしめるとすぐに背中を震わせてしゃくりあげてボロボロと涙が溢れていく。

やっぱテレビつけるんやなかった...

生理前で不安になりやすいのもあると思うけど、

俺ら、ほんまに結婚してよかったんかな

なんて言葉、駿の口から聞きたくなかった。

長尾「しゅん、不安なんはわかるけどこれ以上言ったら怒るで」

道枝「ごめっ....」

長尾「駿は俺とメンバーのみんなの言葉だけ信じとったらええから。な？」

道枝「....ん」

覚悟はしていたけど、

突きつけられた現実はやっぱり甘くなくて。

俺の胸にしがみついてぐずぐず泣く駿の姿に胸が痛くなった。

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